自分に微笑もう

お気に入りの人と出会うとき、私たちは思わず微笑んでしまう。

お店で、公園で、人とふれあうとき、私たちは微笑む。

朝、素敵な微笑みと出会うと、一日が気持ちよく過ごすことができる。

この微笑みを自分に向けてみる。

自分に気づいたとき、まず自分に微笑む。

呼吸に気づいたとき、自分に微笑む。

私たちのマインドは、すぐに自分から離れてしまうから

自分に気づいたときには、「お帰り」と言って微笑もう。

自分に対する微笑みの回数が増えるほど、

気持ちのいい日が多くなる。

自分のことが好きになる。

愛は理解から始まる

ティック・ナット・ハン師の「ビーイング・ピース」に出てくる言葉。

この本は読み返すたびに新しい気づきがある。

理解しようとしたとき、その人の中に目覚めた人が生まれる。
理解と愛とは別のものではないとハン師は言います。

人を理解しない、自然を理解しない心が憎しみや破壊を生む。

理解しようとしたとき、すでに心の中に愛がある。

その愛は、目覚めた人のものであると。

「理解するとき、愛します。
愛するとき、自然に、あなたは、人々の苦しみを和らげる行いをします。」とハン師は書きます。

私たちが地球を、自然を、人を理解しようと努めるとき、世界が安らぎに満ちた世界になることをこの本は教えてくれる。

 

 

散るさくら残るさくらも散るさくら

「散るさくら 残るさくらも 散るさくら」

これは、良寛さんの言葉。

さくらに、無常をうまく託している。

散るさくらを惜しんでいるあなたも、また散るのですよ。

散ることも、咲くことも何も特別なことではないのですよと

良寛さんがつぶやいているような気がする。

この句に「いろは」を続けて読むと

「散るさくら 残るさくらも 散るさくら いろは にほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ」
(「散るさくら 残るさくらも 散るさくら 色は匂へど 散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ)

となる。

私たちは、無常の世界に住みながら、無常を知らない。

無常を知ることは、流れに逆らわずに泳ぐようなものだ。

無常を知れば、ただ生きることのすばらしさがわかる。

SDIM6291