お気に入りの人と出会うとき、私たちは思わず微笑んでしまう。
お店で、公園で、人とふれあうとき、私たちは微笑む。
朝、素敵な微笑みと出会うと、一日が気持ちよく過ごすことができる。
この微笑みを自分に向けてみる。
自分に気づいたとき、まず自分に微笑む。
呼吸に気づいたとき、自分に微笑む。
私たちのマインドは、すぐに自分から離れてしまうから
自分に気づいたときには、「お帰り」と言って微笑もう。
自分に対する微笑みの回数が増えるほど、
気持ちのいい日が多くなる。
自分のことが好きになる。

光と風の交わる場所で
「散るさくら 残るさくらも 散るさくら」
これは、良寛さんの言葉。
さくらに、無常をうまく託している。
散るさくらを惜しんでいるあなたも、また散るのですよ。
散ることも、咲くことも何も特別なことではないのですよと
良寛さんがつぶやいているような気がする。
この句に「いろは」を続けて読むと
「散るさくら 残るさくらも 散るさくら いろは にほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ」
(「散るさくら 残るさくらも 散るさくら 色は匂へど 散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ)
となる。
私たちは、無常の世界に住みながら、無常を知らない。
無常を知ることは、流れに逆らわずに泳ぐようなものだ。
無常を知れば、ただ生きることのすばらしさがわかる。