数年ぶりにモノクロームのフィルムを買った。
懐かしいNEOPAN400を2本。
使うかもしれないし、使わないかもしれない。
ブロニーサイズと呼ばれるフィルムは、6x6サイズで12枚撮影できる。
たった12枚。
デジタルカメラでは考えられない数字だ。
フィルムを手にしながら、撮影場所を考えている。
フィルムのにおいを思い出す。
シャッターを切ると、光がフィルムにしみ込む。
ハロゲン化銀が、光を捕まえ化学反応を起こす。
光と科学の力で、フィルムに像が定着される。
若い頃、暗室にこもっては、毎日現像をしていた。
手に残る定着液のにおい。
手にしむ込む現像液の色。
1本のフィルムが遠い思い出を紡ぎ出す。
ゆっくりとした時間、ゆっくりとした空間で、
このフィルムを使いたい。
12枚の一期一会。
ウェストレベルファインダーには、左右の像が反対に写る。
ピントグラスに光が滲む。
眺めているだけで美しい。
すてきなカメラです!
このフィルムで撮った写真、見てみたいです。
こんにちは。
もう20年以上も使っているカメラです。
ゆっくりと時間をかけて撮影します。
足が治ったら遊びに来てね。