モノクロームフィルム

数年ぶりにモノクロームのフィルムを買った。

懐かしいNEOPAN400を2本。

使うかもしれないし、使わないかもしれない。

ブロニーサイズと呼ばれるフィルムは、6x6サイズで12枚撮影できる。

たった12枚。

デジタルカメラでは考えられない数字だ。

フィルムを手にしながら、撮影場所を考えている。

フィルムのにおいを思い出す。

シャッターを切ると、光がフィルムにしみ込む。

ハロゲン化銀が、光を捕まえ化学反応を起こす。

光と科学の力で、フィルムに像が定着される。

若い頃、暗室にこもっては、毎日現像をしていた。

手に残る定着液のにおい。

手にしむ込む現像液の色。

1本のフィルムが遠い思い出を紡ぎ出す。

 

ゆっくりとした時間、ゆっくりとした空間で、

このフィルムを使いたい。

12枚の一期一会。

 

P1030781

ウェストレベルファインダーには、左右の像が反対に写る。
ピントグラスに光が滲む。
眺めているだけで美しい。

P1030810

“モノクロームフィルム” への2件の返信

  1. すてきなカメラです!
    このフィルムで撮った写真、見てみたいです。

  2. こんにちは。
    もう20年以上も使っているカメラです。
    ゆっくりと時間をかけて撮影します。
    足が治ったら遊びに来てね。

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