絶版になっていて一度読みたいと思っていた本が、新しく出版された。
本のタイトルは、「禅マインド ビギナーズ・ビギナーズマインド」
著者は、「鈴木俊隆」という。
日本の仏教や禅を世界に紹介した人に「鈴木大拙」がいるが、この人はもう一人の偉大な「鈴木」だ。
鈴木大拙さんはダイナミックな表現、悟りについての詳細な表現で読む人を魅了し、多くの著作を残した。
しかし鈴木俊隆さんは生涯に1冊しか本を残さなかった。彼がアメリカの仏教・禅に与えた影響に比べると、彼の情報は極端に少ない。
鈴木俊隆さんの名前は、アメリカの仏教やビートニクスなどのカウンターカルチャーに関する本によく登場し、以前から彼の教えを知りたいと思っていた。
しかし「禅へのいざない」というタイトルの本が絶版になり、彼の思想や言動を知ることは出来なかった。
今回、「禅マインド ビギナーズ・ビギナーズマインド」とうタイトルで新しく出版され、やっと彼の言葉に触れることが出来る。
秋の夜、静かに露が降りるように、ゆっくりとこの本を読もう。
ここで語られる言葉を知ることは出来ても、生きることはできないだろうな。
禅は知るものではなくて、生きるものだから。