もう一人の「鈴木」-鈴木俊隆

絶版になっていて一度読みたいと思っていた本が、新しく出版された。

本のタイトルは、「禅マインド ビギナーズ・ビギナーズマインド」

著者は、「鈴木俊隆」という。

日本の仏教や禅を世界に紹介した人に「鈴木大拙」がいるが、この人はもう一人の偉大な「鈴木」だ。

鈴木大拙さんはダイナミックな表現、悟りについての詳細な表現で読む人を魅了し、多くの著作を残した。

しかし鈴木俊隆さんは生涯に1冊しか本を残さなかった。彼がアメリカの仏教・禅に与えた影響に比べると、彼の情報は極端に少ない。

鈴木俊隆さんの名前は、アメリカの仏教やビートニクスなどのカウンターカルチャーに関する本によく登場し、以前から彼の教えを知りたいと思っていた。

しかし「禅へのいざない」というタイトルの本が絶版になり、彼の思想や言動を知ることは出来なかった。

今回、「禅マインド ビギナーズ・ビギナーズマインド」とうタイトルで新しく出版され、やっと彼の言葉に触れることが出来る。

秋の夜、静かに露が降りるように、ゆっくりとこの本を読もう。

ここで語られる言葉を知ることは出来ても、生きることはできないだろうな。

禅は知るものではなくて、生きるものだから。

 

“もう一人の「鈴木」-鈴木俊隆” への2件の返信

  1. 禅は知るものではなく、
    生きるもの。

    良い言葉ですね。

    ノブさんの写真、吉野の雲は、ミニマルやエレクトロニカのなかのドローン効果(ミュージック)のように内に外に、時に重く、時に綿菓子のように軽く、美しく白と灰色の中を響いている。

    そして、無数の草の線は、混沌として空間に鋭い強弱の音を、逆光の中の細やかな葉っぱは、その光の中、ホワイトホールやブラックホールを想像さすかのような電気的な雑音を。

    共感覚を想起させるのは、写真が生き生きとしているからでしょうね。

  2. ガンさんのコメントを拝見していて、そして自分の写真を見て気付いたのですが、写真は光ですね。
    デジカメでカラーを撮っているとつい忘れてしまうことがあるのですが、モノクロでは、光が大切です。

    こんな当たり前のことでも、慣れてしまうと忘れるのです。

    いつもありがとう。

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