恵古箱さんの今月のギャラリーは、「旅する本たちの小部屋」というタイトルで”ぼちぼち堂”さんが古書を展示しています。
私はこの「ぼちぼち堂」という名前が大好きで、以前からゆっくりと話をしてみたいと思っていました。
恵古箱さんでゆっくりと本を拝見した後に、ぼちぼち堂さんとカメラ談義に。
モノクロフィルムでレンジファインダーのカメラを使用するぼちぼち堂さん。
写真はぼちぼち堂さんの愛機、恵古箱さんの雰囲気にぴったり。
最近になってやっとレンジファインダーのよさが分かるようになってきた私と、カメラの話、暗室の話で盛り上がる。
機械式の古いカメラは大切に使い続けられていて、40年前のカメラでも十分に実用に耐える。
現在のデジタルカメラにはない独特の描写が、とてもやさしくて美しい。
逆光などの描写に優れる現代のカメラが、被写体に向っていくカメラだとすると、古いカメラは、去っていく光・かそけき光を優しく捉える事の出来るカメラだ。
何時の日か、ぼちぼち堂さんと暗室でモノクロをプリントしたいと思った。
消え入る光をモノクロームで表現したい。久しぶりに胸がときめいた。
今まで見させてもらっているノブさんの写真。
この小さい感覚たちの証し、明かし、開かし、尊さ、多様さ、不可思議さの連続。
そして持続の畏敬。
先日は遠いところをどうもありがとう。
頂いたCDのA PATH LESS TRAVELLEDに喚起されるような世界が表現したい。
ささやかで静かな世界。
いつもありがとう。