昨夜、厚い雲の向こうに月が見えた。
カメラを月に向けてシャッターを切る。
夜にカメラを向けると必ず光が写る。
暗闇はこころが作り出したものだと思った。
光と風の交わる場所で
五風十雨とは、5日毎に風が吹き、10日毎に雨が降ることをいい、順調な天候を現している。
最近は、梅雨の走りで雨が続くが、これもまた五風十雨だなと思う。
良い天気も悪い天気もなく、私たちが自分かってなラベルを天気に貼り付けているだけで、天の気の変化に良いも悪いもないような気がする。
私たちは、ジャッジを下しながら毎日を送っている。どんな些細なことも。
どんな日も、どんな天気も喜べる生き方はどんなのだろう。
ノンジャッジに生きるとはどういうことだろう。
たぶん、仏教でいう「無」の世界は、ノンジャッジの世界ではないのかと、勝手な想像をする。
ノンジャッジになるとき、世界と一つになり、無限の無の中に入るのだろう。
良寛さんが、災難を避ける方法を聞かれたときに
「災難に遭う時は、災難に遭うがよろしかろう
死ぬ時は、死ぬがよろしかろう
是、災難を逃れる妙法なり。」
と答えている。
良寛さんのなかでは、どんな災難も五風十雨なのだろう。
雨の日には雨の写真。