この空のこの景色

この空だから見える景色がある。

春から夏へと向う、もう一つの季節。

夏を迎えるために、生きとし生けるものが、ひっそりと闇をやり過ごす時。

蕪村に

「 紙燭(しそく)して廊下通るや五月雨(さつきあめ)」

という句がある。

梅雨闇の日中、紙燭を手にした女性が、長い廊下を渡っていく。

闇の中を紙燭の光がたゆたいながら、ゆっくりと流れていく。

まるで一人飛ぶホタルのように。

 梅雨は、一人を楽しみ、孤独を味わう時かもしれない。

 

“この空のこの景色” への2件の返信

  1. きょんばんは~
    先日は大変お世話になりました
    昨日からよしおくんがお出かけなので、夕方から田草とりにでかけてます
    暑くもなく、寒くもなく、色んな雑念は出てきますが、それも
    いつの間にか消えて無心にどろんこ遊び、という感じです
    梅雨の夕暮れ、贅沢な時間を味わっています

  2. こちらこそどうもありがとうございました。

    夏至を迎えて、夕暮れ時が気持ちいいですね。

    また、ゆっくりと遊びに来て下さい。

    いつもありがうがう。

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