よく見ること

芭蕉から習うことが多く、撮影のヒントも多い。

芭蕉の有名な俳句に

「よく見れば なずな花咲く 垣根かな」

というのがあるが、

このよく見るは、じっと見るや凝視することではない。

ましてマクロレンズで拡大することでもない。

なずなは見えているけども、なずなを見てはいない。

だからよく見る。

なずなを経験する。

このときになずなを取り巻くすべての宇宙が一緒に見えてくる。

でもこれがすごく難しい。

書こうとすると難しくて、言葉にならない。

このような状況を、俳句にしてしまう芭蕉はやはりすごい。

 

最近は見えているけれど、見ていないことが多い。

もう一度よく見ることから写真を始めようか。

クリスタルボウルヒーリングコンサート

私の友人がオーガナイザーとして関わっているクリスタルボウルヒーリングコンサートに初めて参加した。

場所は吉野山のふもとで、周りに人家のない静かな場所。

五月の山は生命の息吹にあふれ、道ばたには花々が輝き、

雨上がりの蒸れるような空気が流れ、梅雨の近いことを知らせていた。

 


  

クリスタルボウルコンサートは、ナートさんというタイの方を中心に演奏が行われる。

私たち参加者は、横になり心身をリラックスさせながら、響き、重なりあるクリスタルボールの音に包まれていく。

縁側に横になっていた私は、身体の左にクリスタルボールの音を、右には吉野の自然の音を感じている。

とても贅沢な時間。

眠っているのだろうけれ、意識のどこかが音を、自然を感じ続けている。

不思議な心地良い感覚。吉野という地で感じるクリスタルボールの響き。

もし、宇宙に音があるのなら、きっとこのような調べなのだろう。

 ナートさんについてはこちらをご覧下さい。

クリスタルボールを演奏するナートさん

シェアの時間

種子の勇気

OSHOタロットにCourage(勇気)のカードがある。

このカードの意味を読んでいると、生きることの過酷さとすばらしさが解る。

私たちは目覚めたいと思いながら、目覚めることを恐れる。

なぜならば、目覚めた場所が好ましい場所かどうか解らないから。

目覚める前には、目覚める場所のことを知ることは出来ない。

OSHOは言う

「種子には危険はない。種子は千年も生きながらえることができただろう。だが芽には多くの危険が待ち受けている。だが、芽は未知なるものへと、太陽へと、光の光源へと、どこともわからないまま、なぜだかわからないまま、進みはじめる~人間にとっても道は同じだ。容易ではない。多くの勇気が必要となる。」

種子の勇気を私も学ばなければならない。