梅雨闇

梅雨空の下、厚い雲に覆われて光が届かない場所がある。

目を凝らすように暗がりを見つめる。

微かな光の傍らに陰があり、

その光と陰が私だと知る。

  

光のレクイエム

大切な人が長い闘病生活に別れを告げるように旅立っていった。

写真撮影が好きなその人に、光いっぱいの写真を捧げようと思った。

その人のたましいが、光のつぶになって宇宙へ帰っていくことを祈って。

マニュアルカメラ

最近はフィルムで写真を撮るようになって、そのゆっくりとしたペースが楽しい。

ブログにアップするには、デジタルカメラが便利だけれど、写真を楽しむにはやはりフィルムがいい。

フィルムカメラで撮影していると、写真はカメラが撮るのではなくて、レンズが撮ることが解る。

機械が撮るのではなくて、人が撮るのだと思い出す。

 

フィルムカメラはデジタルカメラと違い、レンズの良さがダイレクトに反映される。

レンズを吟味するのも楽しい。

ただブログには向かない。

ゆっくりと撮影するので、一本のフィルムを撮り終わるのに、1ヶ月ほどもかかる。

 

今朝、太陽が出たので、犬の散歩にデジタルカメラを持って出かけた。

小さな光がこぼれていた。

NOKTON 58mm F1.4 SL II