投稿日: 03/23/201203/23/2012来る春よりも 来る春よりも、去る冬が愛おしい。 凛と張り詰める早朝の空気。 踏む霜の音。 低く射し込む光。 来るものよりも、去るものに心が残る。 去った日の長さが、これから来る日の長さよりも多いからだろう。
投稿日: 03/16/201203/16/2012福西和紙本舗の光 仕事の縁がきっかけで、福西和紙本舗さんへ時々撮影にお伺いする。 福西さんの和紙は有名で、テレビや雑誌によく取り上げられていてご存じの方も多いと思う。 近年外国のデザイナーも福西さんの漉く和紙に注目している。 私はここでの撮影が好きだ。光をとても美しく感じる。 福西和紙本舗さんは人工の光が少ない。外からの光を上手く利用して作業をしている。 和紙の色と質感を正確に見るためだろう。 ガラス越しに、障子越しに、射し込む陰影がとても美しい。 福西正行氏 いつも快く撮影をさせて頂いてありがとうございます。
投稿日: 02/18/201202/20/2012夕方の雪 雪がフロントガラスに当たっては後ろに飛び去って行く。 視界が白く煙る。 歩く人に、自転車を走らせる人に、 ゆっくりと、覆い被さるように雪がふる。 この雪を見ているとどこか遠くへ 知らない町へと旅がしたくなる。 いや、帰りたいのかもしれない。 どこか知らない町へ。 知らない場所へ、 帰って行きたくなる。 私が、私と出会う前の場所に。