手に馴染むマウスを出会うことはなかなか難しい。電気店にいくと驚くほどの数のマウスが売っていますが、この中から自分の手に馴染むマウスを見つけるのは、至難の業です。

手の大きさや力強さ、使うときの姿勢、ソフトなどによって絞り込むのですが、テスト出来ないので決め手がありません。

私の場合手が小さいので、手のひらに入るマウスが欲しいのですが、ある程度の重みが欲しいのです。あまり軽いマウスは、知らない間に肩に力が入ってしまい、疲れやすいからです。

ボールマウスがどんな環境でも使えて好きなのですが、最近はほとんど販売されていません。光学式マウスは、光沢のある机では使えず、マウスパッドが必要なのですが、このマウスパッドにも善し悪しがあります。

最近出始めたレーザーマウスは光沢のある机でも使えて、性能もよく便利なのですが、少しくらいマウスを持ち上げても、マウスカーソルが移動するため、光学式やボールマウスの癖があると独特の使い難さがあります。

色々な理由をつけて、マウスを買い変えるのが楽しみであったりもします。

初心者の方で、マウスの操作が下手な方の中には、マウスとの相性が悪い方がいらっしゃいます。とくに光学式マウスを使われていて、マウスパッドを変えると急に操作が上手くなる方もいます。

少しパソコンに慣れてきたのに、マウスの操作が上手くならない方は、マウスを買い変えると良いのかもしれません。

テレビのない生活

引越しの慌しさと手配の不味さで、いま我が家にはテレビがありません。

テレビっ子の私が、テレビのない生活を続けて1ヶ月になります。
恒例の年末年始のテレビを見ずに無事年を越せるか心配でしたが、どうにかやり過ごすことが出来ました。
しかしテレビがないと何か正月が来た気がしませんでした。

テレビがないと、情報の波に乗り遅れるとか、時間を持て余すとか、様々な心配事がありましたが、現在のところ何一つ不自由はありません。

ただ不思議なことは、テレビを見ていない分だけ、時間に余裕が生まれてきてもいいのですが、それがどう言う訳か、時間にゆとりがないのです。

これは、15年前に禁煙したときと同じような状況です。

禁煙が成功した暁には、月末に1万円のお金が残る予定でしたが、どこに消えたのかそのお金が残っていないのです。

テレビを見ていない時間はどこに消えたのか、禁煙して使わずに済んだお金はどこに消えたのか。只今思索中です。

音楽を聴きながら

大淀の事務所では、音楽を聴きながら仕事をしようと、ラジカセを持ち込んで好みの曲を聴く。 

う~ん、何かイメージが違う。音が軽く明るい。聴いている曲は、カサンドラ・ウィルソン。

考え事は、道を歩きながらするのが一番だけと、イスに座ってならディープで、ダークで暖かいカサンドラ・ウィルソンに勝る物はない。
しかし、このラジカセでは、雰囲気が出ない。どこかポップで明るい。もしかしたら、最近のラジカセは、若者向けにチューンされているのかもしれない。

というわけで、狭い事務所に昔使っていたオーディオシステムを持ち込むことにした。
20年ほど前には、日本のオーディオは活況を呈していて、いいアンプやステレオが開発さていた。そのころに買った物やオークションで1万2千円ぐらいで落としたアンプ、リサイクルショップで買ったスピーカーなど、ロートルでアナログな機械たちだ。

カサンドラ・ウィルソンのニュームーンドーターを聴く。
少しくぐもった音が、身体に染みこみ心地よい。ベースの音に絡むディープボイス。暗く暖かいスローバラード。
古いステレオから出る音が、自分の身体にぴったりと合っている。古い身体には、アナログなステレオから出る音が向いているのかもしれない。
こんどは、レコードプレーヤも持ち込もう。いやこれ以上、仕事場を狭くすることも出来ないな。

お気に入りのこのシステム、欠点は、時々音が出なくなること。でも最大の欠点は、考え事をすることが出来ないことだ。
いつか音楽に聴き入ってしまう。   ステレオ