世界は私でしかない

私たちは、生きていくために世界に言葉を与え続けている。

世界に言葉を与え、細かく細かく分解して理解しようとする。

世界は私が与えた言葉でしかない。

あなたの世界は、あなたが与えた言葉でしかない。

私たちは、一つの世界に違う言葉を与え続ける。

世界は私でしかない。

世界はあなたでしかない。

人は、一人一つの世界を生きている。

豊かな感性で、豊かな言葉を与え続けると、世界は輝く姿を見せてくれる。

あなたが与えた言葉があなたの世界になる。

 

今日、光あふれる日、私は世界に、美しいという言葉とためいきを与え続けた。

P1030657

P1030601

P1030641

P1030630

SDIM6064

SDIM6071

SDIM6122

SDIM6128

さまざまなこと思い出す桜かな

仕事の途中に思いがけず、満開に近い桜に出会った。

ふっと、去年の桜はという言葉が思い浮かぶ。

そう言えば、一昨年の宝蔵寺の桜はことのほか.....

などと桜にまつわる思いが浮かんでは消えていく。

SDIM6047

さまざまことに思いをはせながら、心残りなどを少し遠くへ追いやり、

うつむき加減の身体を起こし、桜を見上げる。

P1030549

心に微かな光が差し込む。

古い自分を冬に託して、半歩踏み出すときかもしれない。

芭蕉の句
「さまざまなこと思い出す桜かな」

桜は、過去と未来、出会いと別れ、あきらめと希望、夢と挫折を、同時に思い出させる花かもしれない。

SDIM6051

遠方の消息

黄砂が空一面を覆い、風が吹いて、太陽が隠れる。

東アジアの砂漠から春を告げる消息が届く。

遠方の消息が私たちに影響を与える。

星の動きが、宇宙の力が、大気が私たちにいつも関わっている。

月の満ち欠けが、地球の回転が、銀河が、

すべての存在するものが、影響を与えあいながら、変化し続けている。

このどうしようもない変化、とどまることのない転生。

このことをブッダは、「諸行無常」と言ったのだろう。

すべてが依存しながら、繋がりながら、影響を与えあいながら、

私たちの生が連綿と続く。

なにも独立したもの、単独で存在するものはない。

このことをブッダは、「諸法無我」と呼んだのだろうか。

春の花を見るとき、静けさの中に歓喜を感じる。

このことをブッダは、「涅槃寂静」と名付けたのだろうか。

ブッダの教えは私には難しい。

それよりもエルクがたくさんの大切なことを教えてくれる。

難しい言葉を使わずに、ただそこにいるだけで

生きることの素晴らしさを教えてくれる。

今あることの大切さを伝えてくれる。

愛する心を知らせてくれる。 

黄砂に覆われた太陽

SDIM5998

黄砂に煙る吉野川

SDIM5991

風がやみ、太陽が少し差し込む

SDIM6032

SDIM6035

SDIM6041

奇跡のエルクは今日の夕方
少し長い散歩に行きました。

P1030348

私のどんな言葉も
笑い飛ばすエルクがいる。

P1030379