誕生日

川上村からの帰り道、細かな雨が降りきれいな虹が出た。

虹は様々なものをつなぐ。

天と地を、

夢と希望を、

現実と幻想を、

人の心をつなぐ。

今日は51才の誕生日、

自分の内面と世界を、虹がつないでくれるような気がした。

 

澄み渡る空から降りそそぐ光。

この2日間、様々に変化する光と共に過ごす事ができた。

う~ん!幸せ! ハイチカ~!

部分が全体になるとき

吉野川の河畔で久しぶりのバーベキューがあり、場所取りに出かけた。

午後2時の河原は焼け付くようで、少しめまいがしそうだ。

メンバーがまだ来ていないので、少し河原を歩く。

草と石の間から黄色い花が見える。

ぼ~と眺めていると、その乱雑な風景と自分との距離が縮まっていく。

風景と心が一つになっていくような感じがした。

カメラを構えてシャッターを押す。

まとまりの無さが美しい。

写真は多様なもの、雑多なものを同じ平面に映し出す。

空と川面を同時に映し出す。

葉っぱと空を同時に映し出す。

時間と空間を同時に映し出す。

肉眼では箇々に見える事柄も、

ファインダーの中では同時に見ることが出来る。

同時に感じることが出来る。

これがカメラの可能性かもしれない。

蜩の声

今日仕事の関係で、吉野川の河原に車を止めた。

夏草の生い茂るなかに小さい赤い花が咲いていた。

 

カメラを持つと様々なことが目にとまり、心に響く。

普段感じることのできない、ささやかなもの、何気ないものが声を掛けてくる。

心に触れたものがあると、その瞬間、心の中をのぞき、その感じたものを味わう。

そしてその感じをきるだけ損なわないように写真を撮る。

 

私の写真に特別なものはいらない。

しかし、そこに写っているのは、すべてかけがえのないものばかりだ。

 

河原の写真を見ていると微かに秋を感じる。

草が、花が、季節の移り変わりを教えてくれる。

 

昨日の雨の影響か、今日の夕暮れは少し涼しい風が吹いていた。

蜩の鳴く声が夕暮れの光に紛れていく。