運河のある町

 私は大阪の下町、大阪城の東、城東区で生まれ育ちました。

路地と運河のある、また人情という言葉が生きていた町でした。

今では、大きなマンションが建ち、そこに住む人々も代替わりし、私を知っている人達は随分と少なくなりました。

下の写真は、私たちが城東運河と呼んだ場所です。

私の小さい頃、40年以上前、私はこの運河に浮かぶ一艘の船を見つけました。

それは、水上生活者の方の船でした。

 船上に洗濯物と私と同じくらいの年の子供がいました。

今は船の往来もほとんど無い運河に変わってしまいました。

写真は運河を撮影した物ですが、モノクロームに仕上げて、当時の雰囲気を出して見ました。

映画「泥の川」の世界が私の子供のころには、リアルにありました。

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虹は無限の色

太陽の光をプリズムに当て、屈折させると虹を作り出すことができる。

私たちは虹の色は七色だと、なぜか思いこんでいる。

しかし実際に虹を見ると、そこには、無限の色を感じることが出来る。

光りは、無限の色が混ざり合って透明になっているのだ。

もしかしたら、私たちの「思考、心」もプリズムと同じかもしれない。

本当は、世界は、一つで透明な美しい世界なのかもしれないのに、

私たちの「思考、心」を通過すると、複雑で混沌とした様相を表すのだ。

プリズムによって分解された光りを、もう一度プリズムに通すと、もとの光りに戻る。

今、私たちに必要なのは、この複雑で混沌とした世界を、もう一度、元の「全体で透明な光り」にもどすプリズムかもしれない。

では、そのプリズムとは何か?

現在の私には答える言葉がない。

写真は、愛犬のエルクとウォータトライアルの練習中に見た、琵琶湖に架かる虹

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2冊の本 クリシュナジとシッタカブッタ

理解しようと思っても理解出来ない本や教えはたくさんある。

 門前まで行きながら、扉を叩きながら開かれない思想がある。

クリシュナムルティもその一人で、今まで何冊の本を買い、挫折してしてきたことか。

本棚を整理していて、ふっと手にした「自己の変容」は以前ほど私を排斥しない。

注意深く読んでいくと端々に思い当たることがある。

しかしこの本の内容、どこかで読んだことがある。

そうか、私の愛読書「シッタカブッタ」に書いてある内容と同じだ。

特に「ブッタとシッタカブッタ 3 なぁんでもないよ」に書かれていることとよく似ている。

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クリシュナムルティの難解な言葉を漫画にするとこうなるのか!

「自分を変えるためにほんとうに必要なことは何か」と「自己の変容」の帯に書かれている。

「なぁんでもないよ」と「ブッタとシッタカブッタ 3」の表紙に書かれている。

本の内容や質が自分を変えるわけでもない。

どう読むか。何を知るか。

考え込む前に、

そうか、お茶でも飲もう。