クリシュナムルティの書籍と出会って、もう20年以上が経とうしている。
昨春あることがきっかけで、クリシュナムルティの言葉が少し理解できるようになり、心に染みいるようになった。
難解ではなく、しかし理解の難しい文章。いま思えばなんと丁寧に書かれていることか。
そのクリシュナムルティの伝記。以前に三部作で出版されていたものを、作者自ら一冊にまとめた労作。
クリシュナムルティの生い立ち、人格・思想の形成がよく分かる。
上質のハードボイルドのような面白さ。
ある程度クリシュナムルティの書物を読み込んだ方に是非お薦めの一冊です。