「わたしが一番きれいだったとき」という言葉で書き始めると、茨木のり子の詩を思い浮かべるが、
わたしの感性がいちばんきれいだったとき、私は、漠然と根拠もなく、世界はよくなると思っていた。
ジョン・レノンの歌を口ずさみ、ベトナム戦争の反動で世の中には、愛と平和が溢れていた。
フラワーチルドレンたちは、「武器ではなく、花を」と訴えていた。
様々なムーブメントを通して発せられるメッセージの多くには、愛と平和への深い想いがあった。
しかし昭和の思いは置き去りにされて、いつしか世界は、安全を求めるようになっていた。
有事という言葉が盛んにマスコミに登場し、どうすれば日本の安全を守れるのかが議論されている。
もう自由とは何かが、語り合われることは無いのかもしれない。
国益や安全という言葉が、自由や愛という言葉を覆い隠し始めているような気がする。
私は忌野清志郎さんの「 IMAGINE」を聴くと、いつも胸が押しつぶされる。
私たちの世代は、ただ夢を見ていただけなのだろうか。
私たちの世代だけが、愛と自由にこだわったのだろうか。
このビデオの「君一人じゃない 仲間がいるのさ」いう箇所でいつも泣いてしまう。
今の私たちに一番必要なのは、やはり愛なのかもしれない。
愛だね。愛!!
キヨシローの伝えたかった愛はそんなに難しくないことなんやと思うんやけど。
そう、愛だよ。
たいせつにしたいね。いつもいつも。