葛城山で知ったこと

友人に誘われて晩秋の葛城山へと登った。

ロープウェイを利用すると6分で葛城山へ

ゆっくり歩いても30分ほどで山頂に到達する。

冬の傾いた光に輝くススキが美しい。

ロッジの近くを通ると、数人の人の大きな声が聞こえてきた。

場違いな声で、最初は子供が叫んでいるのかと思ったほどだ。

どうも自己開発セミナーか何かが研修をしているようで、自分の目標などを大声で復唱しているようだ。

この人たちはどのように変わりたいのだろうかと考えながら、ススキの間を歩いていた。

光に輝くススキを見ていると、変わらなくてもいいのだよとささやく声が聞こえてきた。

そうか、変わらなくてもいいのか。

そのままでいいのか。

そのままでいいということが、ストンと腑に落ちた。

そのままでいいと、知っていたけれど

知っているを超えて、少し分かった気がした。

ふ~ん、ふ~ん、そうか、そうか、

そのままか、そのままね。

そのままを味わいながらゆっくりと歩いた。

傾く光が木漏れ日となって美しい陰影を作る。

冷たい風に背中を押されながらロープウェイの駅に着いた。

夕方の空に月が輝いていた。

   

今日は、とても大切な友人panaさんの誕生日。

panaさんにふさわしい光の一日でした。

誕生日おめでとう。いつもありがとう。

“葛城山で知ったこと” への6件の返信

  1. 自分の誕生日は私を支えてくださって来てくれた方への感謝の日だということを知りました。ここ数年、誕生日が来る度に誕生日はありがとうの日になりました。
    昨日は光の中を何度もありがとうと言って
    写真を撮りました。
    光はほんとうに美しくて祝福されていることを実感できる一日でした。
    ノブさんの写真、私が今まで出会って来た中で一番美しいススキの写真だと感じました。
    こんな美しいし写真を撮れるノブさんは私の誇りです。
    いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

  2. ほんとだ
    ススキの穂が光ってる 揺れてるよ~
    秋が深まっていくこの季節 よいですね~

  3. こんにちは。
    今朝、霧が出ていて、一段と秋の深まりを感じしました。

    ほんと、いい季節ですね。

  4. 爽やかさと、荒涼感が同時にあるようなススキの写真。
    それは美しさと厳しさが同時にあるとも言えそうな気がします。

  5. 光が手元まで届かない、少しもどかし感じの日でした。
    しかし、光は美しくて、すずきは光で揺れているのではないのかと思うほどでした。

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