それは初め海だった

「それは初め海だった。」

OSHOが老子について書いている本の中に出てきた言葉。

 

仕事で行き詰まっていた私に

今朝届いた最高のギフト

気づきを深め、静けさへと導いてくれる魔法の言葉。

 

「それは初め海だった。」

なんて美しい言葉だろう。

 

海は太陽の光を受けて、水蒸気となり雲となり、雨となる。

雨は大地に染み込み、穀物を樹木を育む。

生き物たちは、草を食べ、生き物を食べ、また地へと戻っていく。

地に染み込んだ雨は、源流となり、川となり、土地を肥沃にし、また海へと還っていく。

海であることも、木々であることも、生き物であることも

空であることも、蓮の花であることも、

私であることも、あなたであることも

何も違わない。

 

「それは初め海っだ。」

この言葉をつぶやくと、

一瞬で私と世界が一つになる。

一瞬で世界が私のものになる。

雨にピントを合わせる。

梅雨の色

鈍色の空から落ちてくる雨が少しおさまったので、

仕事帰りの車を止めて、少し歩く。

風景にただカメラを向けてシャッターを切る。

梅雨の色が美しく映し出される。

 

言葉が微睡む午後

梅雨空の7月、言葉が微睡み始める。

微睡みながら言葉は地に染み込み

夏の太陽に照らされて蒸発していくようだ。

言葉が私から遠ざかるほど、満ち足りた時間が訪れる。