喜びをシェアする時

吉野青年会議所主催の第1回吉野CM大賞の発表会があった。

私も、友人達5人とグループを作り、「割箸はうまい!」というコンセプトでCM大賞にエントリーした。

作品の応募者全員が壇上に登って、結果発表を待つ。

久しぶりにドキドキとした時間を過ごす。

私たちの作品がCM大賞最優秀賞を獲得した瞬間、嬉しさが込み上げてきた。

そしてその喜びを仲間とシェア出来る喜び。

私はこのとき、喜びは人とシェア出来て、初めて本当の喜びになることを知った。

人は一人では喜べない、感動できない。

人の心と寄り添うとき、本当の喜び、感動生れる。

この素晴らしい時間を用意してくれた友人たちに感謝します。

どうもありがとう。

吉野割箸の良さをしってもらおうと作成した作品。  

不安の居所

台風が大きな被害を吉野地方にもたらした。

田舎に住むと自然の脅威と美しさが硬貨の裏表であることが分かる。

自分の心の奥底にはいつも不安がある。

恐れがある。

この不安や恐れをいくら分析しても、自我と出会うだけだ。

 

不安や恐れを消し去って、喜びだけに生きることは難しい。

喜びと恐れは硬貨の裏表だ。

くるくると回る硬貨のように、不安と喜びが私の中で回転する。

 

ある時、この不安を消し去る事は出来ないと悟った。

では、どうすればいいのか。

不安の中で安心するのだ。

不安の中に安らぎを見出す。

そして喜びの中にも安らぎを見出す。

 

消し去れないものを、消し去るのではなく

受け入れることで解消することもあるのだ。

 

『災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。
死ぬ時節には、死ぬがよく候。
是ハこれ災難をのがるる妙法にて候』

良寛さんが災難を避ける方法を聞かれた時の答えだ。

この境地にはほど遠いけれど、でも答えはこれしかないのだと思う。

 

 

やさしい肌触りの良い光だ。

秋の光だ。