久方ぶりの友人

伊賀で新規に就農した友人が、久方ぶりに我家を訪ねてくれた。お土産は、白菜とキャベツ、黒米、大豆、山芋と平飼いの鶏が産んだ元気一杯の卵だ。

農は人を落ち着かせ、深みを増すようだ。言葉の端々に生きる喜びのようなものを感じることが出来る。

数年前、会社の都合で少し早いリタイアをした彼は、東吉野の我家へ遊びに来てくれた。

そのときに、農業体験が出来る学校を紹介したところ、すぐに申し込み10日間の農業体験をした。そしてその農業体験をきっかけに就農したのだ。

人の人生というのは、解らない。

私は以前、その10日間の農業体験に行くか、ビパッサナー瞑想に行くかを迷い、農業より瞑想を選んだ。そしてその瞑想から帰ってきて、今のパソコンサポートプラスワンを起業した。

人生に「もしも」という言葉はないけれど、ふと、農業体験をしていればどの様な人生を歩んだかを考えた。

そして、やはり今の仕事をしていたと思う。そして大淀に住んでいるような気がする。

ところで、今日は腰と喉が痛くて、どうも調子が思わしくない。少し無理をして仕事をこなしたので、身体の方で「休みなさい」という信号を送っているようだ。

こんな日に、落ち着いた、土と共に生きている友人に出会えるとはなんと幸福なのだろうかと思った。

彼と話をしていると、無理をして生きることの無意味さを教えられる。

私も今日は、少し身体を休めよう。素直になって身体からの信号に耳を傾けよう。