写真には一度にたくさんのものが写る。
光と影と風と雲と、
草と花と雫と空気と静けさが同時に写る。
この混沌とした有り様の中に、調和がある。
写真を撮っていると、世界がすべて繋がっていることに気づく。
木と雲があるわけではない。
木があるとき雲もある。
木と雲はお互いに影響し合いながら、
光に響き合いそこに存在する。
自分だけで存在するものや
変化しないものはない、ということに気づく。
どんな世界も調和していることに気づく。
写真の中では、混沌と調和は同じ意味なのかもしれない。