先日の蓮華の花の写真を眺めていて、どこか違和感を感じる。
見れば見るほど、この違和感がとげのように痛み出す。
自分で撮影したような気がしない。
どこか人の目で撮影したような写真だ。
今日、もう一度、蓮華畑を訪ねた。
ゆっくりと眺めていると、やはり美しい。
ここで自分の光を見よう。
人の光ではない、自分だけの世界を。
ゆっくりと息を吐きながら、静かに歩く。
少しづつ世界が自分に近づいてくる。
自分が純粋に世界と向かい合うとき、
自分の内にスペースが生れる。
このスペースは豊で限りがなく、静かで暖かい。
人が来れば温かく迎え、
人が去れば優しく見送ることの出来るスペース。
そのようなスペースと出会いたくて、カメラを持っているのだけれど、まだまだ迷いが多い。
蓮のように圧倒的な美しさを目の当たりにすると、どうしても見えなくなってしまう。
まぁ、いいか。心は喜んでいるのだから。