吉野川の河畔で久しぶりのバーベキューがあり、場所取りに出かけた。
午後2時の河原は焼け付くようで、少しめまいがしそうだ。
メンバーがまだ来ていないので、少し河原を歩く。
草と石の間から黄色い花が見える。
ぼ~と眺めていると、その乱雑な風景と自分との距離が縮まっていく。
風景と心が一つになっていくような感じがした。
カメラを構えてシャッターを押す。
まとまりの無さが美しい。
写真は多様なもの、雑多なものを同じ平面に映し出す。
空と川面を同時に映し出す。
葉っぱと空を同時に映し出す。
時間と空間を同時に映し出す。
肉眼では箇々に見える事柄も、
ファインダーの中では同時に見ることが出来る。
同時に感じることが出来る。
これがカメラの可能性かもしれない。