自分を諦めることは難しい。
努力と目標達成が生き甲斐であったころには。
がんばれ、がんばれと言われ続けていると、
努力しないことに罪悪感をもってしまう。
しかし、夢を追わない生き方もある。
頑張らない生き方もある。
一説には、「諦める」は「あからめる」で
明らかにするという意味があるという。
自分を明らかにするということは、
自分を諦める事かもしれない。
夢を捨ててはいけないという。
しかし、夢を諦めたときに見えてくる真実もある。
最近はどちらでも良いと思えるようになってきた。
どんな生き方も生き方だと思えるようになってきた。
頑張ることも、諦めることも、共に大切なことなのだろう。
当たり前のことかもしれない。
その当たり前にやっと気づいた。
夢と目標とを持てず、ただなんとなく流れるように生きてきた私が
いつも自分で決めていたことが一つだけある。
それは、写真だと思う。
写真だけは、努力をしたことも、諦めたこともない。
ただ連綿と続いている。
好きなことというのは、こんなものかもしれない。
努力でもなく、諦めでもない世界を、浮遊するように生きていきたい。
晴れ間が出ると心が躍る。
光が好きなのだなとあらためて思う。