農への思い

熊野の友人が二人、久門太郎兵衛さんの所へ遊びに行った帰りに我が家に寄ってくれた。

久門太郎兵衛さんといえば有機農法の先駆けで、多くの農業指導者に影響を与えた方で、二人は、大阪にいるとき久門さんから農業を習っていた。

私も自然農で知られる川口由一さんに憧れ、影響を受けた時期もあったが、どうも農業には馴染めなかった。東吉野の山村に移り住んだときも、熱心に野菜を作ることをせず、あまり土に触れることもなかった。

馴染もうとして馴染めない、農の世界。私の周辺には就農者も多く、機会はいくらでもあったように思う。

吉野へ引っ越しをしてから、仕事も忙しくなり農のことを思うこともほとんどなくなったが、いつもこころの奥底では、農の存在を意識している。

命とか、自然とかを考えるときにいつも農が頭をかすめる。

自分の生き方を農業で実践している人に、強いあこがれを感じる。

いつか農と強く関わることがあるのだろうか。

農だけがすべてではないことは、分かっているのだけれど。

私には、私の出来ることがある。それは、農ではないのだけれど。

農は私の中の永遠の保留のような気がする。

 

土曜日は、夏のような日差しにも関わらず、花たちを美しく飾る光で満ちあふれていた。

“農への思い” への4件の返信

  1. やっぱり、ノブさんの写真は何かが違う!!

    なんなんだろう・・・

    私も「週末里山生活」として月に1~2回の週末に

    休耕田の荒れた棚田の開拓と米作りをしています。

    が、今では農具を持つより、カメラを持っている時間の方が圧倒的に長くなりました。

    自然の風景やそこに集まる人々には興味津々だけど

    私はマメではないし、世話や手間がかかる野菜とかを
    育てるのが苦手だと気が付きました。

    が、「写真」という形で「農」にかかわらせてもらってます!

  2. いつもありがとう。
    なおちゃんが人を見るときの素直なまなざしが好きです。
    良い表情の写真が多いですね。

    もし、私の写真にどこか違うところがあるとすれば、それは光を丁寧に扱っていることかもしれません。

    一度、吉野の自然も撮影に来て下さい。
    カードリーディングも少し進化しましたよ。

  3. 久門さんの現役時代にまぁ~そばで鍬仕事が見られて
    ほんとに幸運だったと思います
    奥さんとの掛け合いも絶妙で、味のあるご夫婦でした
    うちも少しは近づいているか、な?

    私自身はこどものころから土に縁が深いように思いますが、
    みなさんそれぞれの畑を耕して、種播いたり水やったり、
    花や実を結んでいくんですよね~
    中年になって、生きるのが面白くなってきました

    またまたお世話になりました
    師匠もゆっくり!遊びにきてくださいませ
    ありがきょうございます

  4. そうですね。それぞれの畑を耕せばいいのです。
    実際の農業でなくても、花や実を結ぶことはできますよね。
    丁寧に、大切に、育てていこうと思います。
    今度、遊びに行きますね。

コメントは受け付けていません。