努力の方向

 自分が努力をしているのに、報われないと感じるとき、

二つのことを考えてみる。

 

一つは、努力の量が足らないこと。

努力の量は、時間をかけることで解決できる。

 

もう一つは、努力の方向が間違っていること。

これを解決するのは少し難しい。

業績をあげるために、大きな神棚を作り、たくさんの神様を祀っている人を知っている。

幸せになるために、決まった言葉を毎日数千回唱えている人がいる。

何かが違うと感じる。

  

努力の方向は、きっちりとした目標を持つことから始まる。

きっちりとした目的を持ちながら、どこか遠回りしていると感じるとき、

その方法ではなくて、目的自身を疑ってみる。

本当に自分が目指しているものではない可能性がある。

夢を諦めないでという言葉をよく耳にするが、

自分自身の夢を持つことの方が難しいのかもしれない。

 

目指さない生き方、求めない生き方を思うとき、

これもまた夢かもしれない。