アジアで最初にノーベル賞をもらったのは、詩人タゴールだ。
私は、アジアで最初のノーベル賞が詩集に対して与えられたことが凄く嬉しい。
西洋が渇望するアジアとは、経済や物理などの物質的な発展ではなく、精神的指導としてのアジアではなかったのかなと思う。
タゴール・ソングは、この詩人自らが自分の詩に曲を付けたもので、私が聴いたのは、シャルミラ・ロイが歌っているCDだ。
意思の強さにしなやかさを合わせ持つ歌声は、説得力があり、訳詞と合わせて聴くと、タゴールの思いがいっそ伝わってくる。
タゴール・ソングの7曲目「求めないならあの人は・・・・」の訳詞がいい。
「求めないなら、あの人はえられます、手放せば来ます手もとに、
昼間に私が失くしたあの大切なもの
---それを見つけました暗い夜に。
見えもしない触れもしない、その人に向かって命を開き目覚めていなさい---」
今度タゴールの詩集を買おう。
このタゴール・ソングのライナーノーツは、桃山晴衣さんが書いている。
この方が謡う塵梁秘抄を聴くと中性の庶民の思いや生活がダイレクトに心に響く。
私は桃山晴衣さんが日本語で謡うタゴールソングを聴いてみたい。