「無駄なものはなにもない」という気づき

「働きアリの法則」と言うことを聞いたことがある。

働きアリの中に働かないアリが20%程度混ざっている。

その働かないアリを集めると、80%のアリが働きはじめ、20%の働かないアリが出現する。

これは、逆でも同じことがおこり、働かないアリを排除したグループを作っても、働きアリから20%程度働かないアリが出現する。

 

私はこのことを自分の生活の中で実感していた。

会社でも、プライベートでも、町内会の集まりでも、いつもある一定の比率で、

自分を好きになってくれる人、自分を嫌う人、自分に感心がある人、自分に感心のない人、どちらでもない人が出現する。

これは、インストラクターの仕事をしているときにも実感していて、

特別に教えなくても出来る人20%、特別問題のある人20%、どちらでもない人60%の割合で参加者が集まる。

これは、会場が変わってもいつも同じように出現した。

 

この経験から私は、いい人ばかりの集団は出来ないということに気づいた。

いい人が存在するためには、嫌な人の存在が必要で、いい人ばかりを集めるとその中から嫌な人が出現する。

いつも人間関係は、いい人、嫌な人、関心のある人、無関心な人、どちらでもない人が、入れ替わり立ち替わり、同じ比率で現れる。

 

このことに気づいてから私は、嫌な人を特別排斥しなくなった。

うっかり排斥すると、いい人の中から嫌な人が生まれる可能性が高い。

嫌な人も私の人生の大切な登場人物なのだ。

良いことも、良くないことも、どうでもいいことも、いつも同じ比率で起こる。

良いことばかりは続かない、悪いことばかりが続くこともない。

悪いことも私の人生の大切な要素なのだ。

 

この法則に気づいてから、なぜか、嫌な人が減って、悪いことが減ったような気がする。

う~ん不思議だ。また、新し法則をつくらなければ………

 

寒い朝ほど、美しい霜に出会える。

風の冷たく吹く日ほど、美しい空に出会える。

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