遠くの山で積雪があり、その雪がゆっくりと里へと降りてくる。
冬至を二日後に控えて、初積雪があった。
冬の深まりと、陽の復活の冬至が交錯して、季節の移り変わりというものを深く感じる。
冬至を過ぎると畳の目一つ分づつ、陽が長くなっていくといわれている。
来ては去り、去っては来る巡りに、「それもまた過ぎ去る」というブッダの言葉が心に浮かぶ。
「それもまた過ぎ去る」のなら、その瞬間、瞬間に生きる以外に方法はなさそうだ。
少し前に撮影した霜の写真。光に溶ける霜が愛おしい。
光と風の交わる場所で