友人の個展に、奈良の帝塚山へと夫婦で出かけた。
あそぶ布 ー高木康子の世界ー と題されて、ライフギャラリー アン・ドゥで開催されている。
作品は、染めと織りで表現された布で、服として着ることも出来る。
少しおかしな表現だが、彼女の作る服は、すべてがふつうに着こなされる訳ではなく、恐ろしいほどに身につける人を選ぶ。
高木さんの性格がオープンで自己表現に優れている分、彼女のエネルギーの強さに打ち勝つ自己表現力がないと、恥ずかしくて着こなせ無いというイメージを持つ。
高木さんは、古くからの友人で、私を精神的に支えてくれている人でもある。
その人が、大分県の竹田で陶芸家のご主人と、半自給自足に近い生活を送っている。
そしてまさに天衣無縫の布表現を通して、明るく大きなオーラを、ほぼ直感的に布に映し、作品として仕上げいる。
躊躇無く表現される世界に少し驚き、そして感心した。身体表現に近い表現性がある。
表現しなければ癒されない魂が発露するとき、ものすごく大きなエネルギーになることを改めて認識した。