Vista考

先日Windowsの新しいOS Wistaが発売されました。お客様からもVistaについて導入すべきかどうか、導入するならどのタイプが良いのかと質問がありました。

新しいOSが発売される度に感じるのですが、なぜもっとシンプルに作れないのでしょう。
本来OS(Operating System)は、パソコンのハードとソフトの中を取り持つソフトのことです。しかしWindowsのOSは多くの機能を揃え、後からでも追加できる機能をOSの中に入れ込んでいくため、段々とOSが巨大化し、ハイスペックのパソコンでないと動かないようになって来ました。

今回のVistaもすべての機能を使おうとする相当高額のパソコンが必要になります。

もっとOSをシンプルにして、好みで機能を追加する方が、ユーザーに対して優しいような気がします。
基本をしっかりと作り、後で使用環境に併せてカスタマイズできる方がOSの本来的な目的にかなっています。

私のお客様には当分Vistaの導入は見合わせてもらい、安定したXPの使用をお奨めしています。

もしVistaを導入する場合でも、半年~1年ほど様子を見るのが良いように思います。
古い周辺機器などは、稼動しない可能性もあります。Vistaへのアップグレードは十分慎重にする必要があります。

デジタルデバイド

町主催のIT講習会が開催されました。この講習会にインターネット入門コースがありますが、今回の講習会では一番の人気でした。
参加者は中高年の方が多く、パソコンを始める動機もインターネットがしたいからというのが多かったようです。

年ごとに中高年の方のインターネットに対する取り組みは積極的に成ってきています。講師を務めていても熱気の違いを感じます。

 最近は、「デジタルデバイド」という言葉を耳にします。
これは、「若者や高学歴者、高所得者などが情報技術を活用してますます高収入や雇用を手にする一方、パソコンを使いこなせない高齢者や貧困のため情報機器を入手できない人々は、より一層困難な状況に追い込まれる。」という意味ですが、国家間でもデジタルデバイドは問題になっています。

今はなくなってしまいましたが、数年前に国が主催したIT講習が全国的に実施されました。あの講習は時期尚早で、ネット環境も悪く、ISDNで講習をしていました。そのため受講生の方にインターネットの楽しさを十分に味わってもらうことが出来ませんでした。
しかし、ネット環境が整った今こそ、本来的な意味でのIT講習が必要ではないかと思います。

日本国内でもデジタルデバイドが拡がっています。中高年の方インターネットを使って積極的に情報を発信することで、若者中心のネット文化に一石を投じて欲しいと思っています。

IT講習

町主催のIT(パソコン)講習の講師を務めて5年になります。以前は、多かった「まったくの初心者」の方は少なく、「家にパソコンはあるけれど使えない」方の参加が増えてきました。また中高年の方の参加が多かったのですが、最近では、いつか就職に役立てようと、若い女性の方の参加者もいらっしゃいます。

IT講習の講師を務めていて一番嬉しいことは、まったくパソコンに触るのが初めてという方が、だんだんと文字の入力にもなれ、マウスの操作も安定し、楽しそうにパソコンの操作をされているのを見るときです。

今回の講習でも、まったくの初心者の方が数名参加されています。明日で6日間、12時間の講習が終了します。

どのくらいの笑顔で参加され帰って頂けるのか、講師としての力量が試される瞬間です。

  写真は、ひなたっぼこをする我が家の犬サテ(本名サティ)です。img_1258.jpg