初霜の日

今朝は初霜が降りた。

霜が地面を覆い、花を白く装う。

後数日、霜が降りると花たちは枯れてゆくだろう。

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しかし、花は、自分がどのように咲いているかということに興味がない。

ただ在るように咲く。

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花は色褪せることがことがない。

次の色、次の姿へと静かに変わっていくだけた。

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木を離れ、花びらとなっても、静かにそこにある。

掃き集められても、ただそこにある。

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花は、自分以外の何者にもなろうとはしない。

ただ、花自身であろうとする。

人は、いつも自分以外の何者かになろうとする。

良き友人に、理解ある親に、指導者に、幸せに、親切な人に、癒しを与える人に

そしてその時、苦しみが生まれる。

人は、自分であるときにだけ、苦しみを忘れることが出来る。

高取城趾 錦秋

明日香と吉野の中間にある高取町に、高取城趾がある。

大きな山城で、高取山(583.3m)山頂に築かれていて、紅葉が美しい。

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 高取城趾には石垣が残されていて、

静寂の中に意志の強さと爽やかさようなものを感じる。

他所では感じることの出来ない、この場所独特の雰囲気がある。

石垣に覆い被さる木々の下を、ゆっくりと散策する。 

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 石垣に流れる時間と、散りゆく紅葉に流れる時間に思いを馳せる。

 散りばめられた錦秋が美しい。

一足ずつに晩秋の音と風を聞く。

心身から日常の雑踏が蒸発していく。

入れ代わるように、静寂が訪れる。

自分への一番のギフトは、この静かな時間だ。

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晴れた日

とびっきりの霧の朝

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壊れた焼却炉

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街灯もどこかエキゾチック

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電線の向に三日月が見えて

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夕陽を浴びたら

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キューバの音楽でも聴きながら、

身体を少し揺らして、

自分にイエスと伝えよう。