今朝は初霜が降りた。
霜が地面を覆い、花を白く装う。
後数日、霜が降りると花たちは枯れてゆくだろう。
しかし、花は、自分がどのように咲いているかということに興味がない。
ただ在るように咲く。
花は色褪せることがことがない。
次の色、次の姿へと静かに変わっていくだけた。
木を離れ、花びらとなっても、静かにそこにある。
掃き集められても、ただそこにある。
花は、自分以外の何者にもなろうとはしない。
ただ、花自身であろうとする。
人は、いつも自分以外の何者かになろうとする。
良き友人に、理解ある親に、指導者に、幸せに、親切な人に、癒しを与える人に
そしてその時、苦しみが生まれる。
人は、自分であるときにだけ、苦しみを忘れることが出来る。