ティク・ナット・ハンのガーター(偈)

ヴェトナム生まれの禅僧 ティク・ナット・ハンの「仏の教え ビーイング・ピース」を数年前に読んだけれどほとんど記憶に残っていない。

本の内容がつまらないのではなくて、私が読めなかったのだ。

今読んでいる本のあとがきに書かれたいた、ハン師のガーター(偈)に感動を覚えた。

 

息をすって 私はしずか、息をはいて 私はほほえむ。

この今に生きることこそが、すばらしい一瞬(ひととき)

身も心もしずかに、ほほえむ。

いまこのままが すばらしい一瞬(ひととき)

 

この言葉、私が書けば嘘になる。実感し体験したものだけが書ける言葉だ。

雨の天河大辨天社

仕事の打ち合わせより、1時間早く天川村に着いた。

雪交じりの天河大辨天社を訪ねる。

 静謐さの中に神の思いがある。

大いなる命と宇宙の意志がある。

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本殿で手を合わせる。

ただ祈る。言葉や思いを持たずにただ祈る。

この神社の周辺にはお土産屋さんの一軒もない。

天川村の人たちは祈る場所を大切にしている。

今、吉野山と天川村の仕事が出来ることが嬉しい。

熊野にも素敵な友人がいる。

吉野、天川、熊野を自分の中でゆっくりと繋げていこうと思う。

光を見る密度

久しぶりに朝日の輝いた日、四つの光と出会った。

雨上がりのアスファルトに反射する強い光

寝起きの眼には眩しく、直線的に輝く。

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雨の雫に透明に輝く光

木々の梢に、響き渡るように輝く。

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遠くの家々を照らす雲間からの光

流れる雲の移動に光が彷徨い、家の上に降り注ぐ。

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下町の路地に残る午後の光

生活の場を照らす光は、温かく輝いて見えた。

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光を求め、光に求められた一日。