映像の詩学 タルコフスキー

正月休みに見る映画は、毎年タルコフスキーと決まっていたが、今年は観ずに過ごした。

youtubeでタルコフスキーの映像がアップされていたので、幾つか見ていたがどの映像も魂の奥深く染みわたる。

タルコフスキーの映像からどれほどの影響を受けただろうか。

美しい。映像の美がある。他に言葉を用意することができない。

どのような魂がこの映像を紡ぐことが出来るのだろう。

ソラリスの一場面。映画ではこの場面で胸がつまり、心が哀しみで満たされる。
ここで流れる音楽は、オリジナルではなくて、映画ではバッハの曲が流れます。

ソラリスのラストシーン 音楽もオリジナルでエドゥアルド・アルテミエフが秀逸。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

元旦は大阪の実家に行って、家族みんなでお祝いをしました。

昼食をすませた後、私を育ててくれた町を一人で歩いてきました。

いつも初詣に出かけた神社。

よく遊んだ駅前。走り回った路地。
見慣れた路地では、小さかったころの自分がフッと顔を出して笑っているような感覚に捕らわれました。

ゆっくりとゆっくりと正月の北風に吹かれながら生まれ育った町を歩いていると、楽しみ、悲しみ、喜び、など様々さ感情が小波のように胸の中を去来しました。

大阪の下町の路地だらけの地に生まれ、今、吉野の地で暮らしている自分が不思議な感じがしました。

撮影モードをモノクロにして、懐かしい町を眺めていると、何故か懐かしく、哀しく、切ない光景ばかりがファインダー越しに見えてきました。

モノクロームは、忘れかけた過去の記憶を呼び覚ますようです。

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ユーノスロードスター カッパ号との1年

昨年の12月25日クリスマスの日にカッパ号(ユーノスロードスターNA8C)が我が家にやってきた。

友人が素晴らしくカスタマイズされたロードスターに乗っており、その勧めで心がロードスターに傾いていた。
下の写真はカスタマイズされたロードスター、細部までこだわっており完成度が高い。

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あまり車に関心の薄かった私が、たくさんの本を読んだ。特にロードスター誕生物語の本は何度も読み返した。

ゆっくりと探すつもりでマツダの店や中古車屋さん、インターネットで情報を集めていた。

色はグリーン、幌はタン色。家族で乗るのでオートマチック。ロードスターにオートマは邪道だと思うけれど、あまり運転がうまくない私にはちょうど合っているような気もする。

ある日、インターネットで探していると一枚の写真が目に止まった。直感的に感じるものがあり、電話をする。

気持ちのいい対応、ロードスターに対する愛情を感じることが出来る。

電話の相手はなんと会社の社長さんで、その対応のよさにその場で即決した。

会社の名前はアイスタイリング。浜松にあるユーノスロードスターの専門店だ。

数日後、アイスタイリングの社長、石川さんが契約書を持って我が家に来て下さった。

2~3時間ロードスターの話で盛り上がった。あまり車に詳しくない私には頼りになる人だ。

そして納期は、12月25日、クリスマスに決定した。

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浜松から運ばれてきた車を見たとき、人生が変わるという予感がした。

ゆっくりと運搬車から降りてくる車に胸がときめいた。

いままでの車は、仕事の用事や家の用事で決まっていたので、自分が本当に欲しい車を買ったのはこれが始めてだ。

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う~ん、素晴らしい。小型のスポーツカーに乗る楽しみ。15年前の車だけれど私には新しい経験だ。

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気持ちが塞ぐときに、お気に入りのCDをもってカッパ号に乗ってドライブに出る。

ここは吉野の田舎町、渋滞などほとんどなく、幌を開けて走るには最適な場所だ。

風と太陽、鳥の声、気持ちを緩めるエグゾーストノート。この車に乗ると自然を近くに感じることができる。

なんと贅沢な時間だろう。そしてなんと愛着の湧く車だろう。この1年カッパ号からどれだけの喜びをもらったろう。

この車に関わったすべての人に感謝します。どうもありがとう。