投稿日: 2018 年 5 月 13 日2018 年 5 月 13 日 投稿者: nobuたましいの宿り木 ツクシシャクナゲ 大台ヶ原のシャクナゲの色は おぼろげに緋い 肉体から離れたたましいが 宇宙に還るまえのひととき 花に身を寄せ 惜別の想いに涙しているかのようだ 慟哭ではなく、懺悔でもなく ただ、ただ懐かしむ 新緑の梢に溶け出す想いは 大気に広がり粒子と消える 石の上ではコミヤマカタバミが 空を見上げて微かな風に揺れている