ワープロとスマートフォン

Xperiaを発売日に購入してから24日が過ぎて、やっと使いやすく、手になじむ道具になってきた。

ガラパゴス携帯と呼ばれる機種からXperiaに機種変更をして、いろいろと使いこなして行くことが楽しくて、毎日インターネットで情報を収集しながら、ソフトを入れ替えている。

ふっと二十数年前、ワードプロセッサーからパソコンへの移行期を思い出した。

もう記憶が定かではないが、一番最初に使ったワープロはbrohterのピコワードで、画面も一行が表示されるだけで今から考えると実用には耐えないのかもしれないけれど、楽しくずっとワープロに向っていた。

ワープロは、パソコンと違い文章作成に特化した機能で日本に優しく高齢者の方にも親切で急速に普及した。

そのころ特別なスキルがないと使いこなせないパソコンに、一太郎というワーブロソフトが登場して、パソコンで文章が作成出来ると言うことで、一太郎搭載のパソコンが売れ始めた。

今はワープロの販売は中止されてすべてパソコンになってしまった。

日本語という文化を理解し、使う人に優しかったワープロが、グローバルという名のパソコンに移行したとき、パソコン大好きの私はとても喜んだが、多くの中高年や機械音痴の人たちは取り残されていった。

iモードなどの携帯メールは、パソコンに弱い人にも使いやすいようで、過疎化の進む吉野地方でも中高年の方は、パソコンのメールに変わって携帯のメールを使う機会が多い。

私のイメージでは、使いこなさなければ何も出来ないスマートフォンは、黎明期のパソコンを思い出す。ガラパゴス携帯と呼ばれる現在の携帯にワープロの面影を見る。

世界で通用しないと言われる日本の携帯は、いずれ世界を目指すためにグローバル化していくのだろうが、使いやすくて、日本語を理解している、日本が育てた携帯の文化をすてないで欲しいと思う。

先日総務省が、携帯端末のSIMロックの在り方についての公開ヒアリングを行ったが、もしSIMロックが解除されることが起こると、一気にスマートフォンに移行する可能性がある。

携帯からスマートフォンへの移行は、ワープロからパソコンへの移行期に似ているような気がしてならない。この移行期に多くのワープロユーザーが取り残されたことを思い出し欲しい。私は今でも文章を作るだけなら、ワープロは最高の道具だったと思っている。

赤いケースを付けたXperia

Xpeiaで撮影したさっちゃん