投稿日: 03/31/2010保留する力 決めつけることと、決めつけないことなら 決めつけないことは、遙かに難しい。 きれいと言わない おいしいと言わない いい人と言わない 嫌な人と言わない 決めつけた瞬間に、その他のことが失われる。 言葉にした瞬間に、その他のことが失われる。 自分を決めつけない。 自分を思い込まない。 心の中で感じたことを 心の中で感じた自分を 感じたままで心の隅に置いておく。 そうすると、ふっとした時に、 思いもしなかった言葉とともに、 新しい世界と出会える。 判断力よりも保留力が 人を豊かにする。
投稿日: 03/27/201003/27/2010世界は私でしかない 私たちは、生きていくために世界に言葉を与え続けている。 世界に言葉を与え、細かく細かく分解して理解しようとする。 世界は私が与えた言葉でしかない。 あなたの世界は、あなたが与えた言葉でしかない。 私たちは、一つの世界に違う言葉を与え続ける。 世界は私でしかない。 世界はあなたでしかない。 人は、一人一つの世界を生きている。 豊かな感性で、豊かな言葉を与え続けると、世界は輝く姿を見せてくれる。 あなたが与えた言葉があなたの世界になる。 今日、光あふれる日、私は世界に、美しいという言葉とためいきを与え続けた。
投稿日: 03/26/201003/26/2010さまざまなこと思い出す桜かな 仕事の途中に思いがけず、満開に近い桜に出会った。 ふっと、去年の桜はという言葉が思い浮かぶ。 そう言えば、一昨年の宝蔵寺の桜はことのほか..... などと桜にまつわる思いが浮かんでは消えていく。 さまざまことに思いをはせながら、心残りなどを少し遠くへ追いやり、 うつむき加減の身体を起こし、桜を見上げる。 心に微かな光が差し込む。 古い自分を冬に託して、半歩踏み出すときかもしれない。 芭蕉の句 「さまざまなこと思い出す桜かな」 桜は、過去と未来、出会いと別れ、あきらめと希望、夢と挫折を、同時に思い出させる花かもしれない。