再びの桜

友人と訪れたお寺に、今日もう一度桜を見に出かけた。

一昨日は、友人と会えた嬉しさと、満開の花、夕方の光で、何もかもが輝いて見えた。

気分が高揚していて、桜に映える光だけを感じていた。

 

今日は雨上がりの曇り空で、薄暗く、心なしか花々が寛いでいるような気がした。

人気のない境内をゆっくりと歩く。

ただ桜は散る。

ただ桜は咲く。

静けさという音に包まれて写真を撮った。

一日だけのカフェ

吉野山の麓で、一日だけ、カフェ桜がオープンした。

日曜日の吉野山は、雪交じりの雨模様で餅米を蒸す薪の煙が色濃く見えた。

人が集い、花の噂をし、遅い雪を愛でた。

裏の山で椎茸をとったり、

餅をついたりした。

手が汚れると山水で洗い、

冷えるとぜんざいのお鍋で暖めることもできた。

どこにでもありそうで、見つからないとても貴重な時間。

ゆっくりと過ぎていく時間を、心ゆくまで楽しむことが出来た。

 

梅が美しく咲いている。

吉野山の桜は4月の中頃が見頃かもしれない。