白い夢

痛みのない夢を見た。
海岸のベンチで目覚めたときに、また夢を見ていると分かった。

白い板塀の家を過ぎて、公園を通り、駅に着いた。
とてもよく晴れていて、海に向かって電車は出発した。

焦りながら、もう諦めようかと思った。
何を諦めるのか、私には分からなかった。
過ぎてしまったの未来で、自分は過去にとどまっている。

渇望する

昨日ココルームで友人と会った
言葉の要らない関係はとても楽しくて
過ぎた時間などはもうどうでも良かった。

西成は自分を捨てるには丁度いい場所だと思っていた。
三角公園や商店街などをブラっと歩いて気づく。
捨てる自分などないのだと。

屋上から見る大阪は炎天下の元
白濁していた。

渇望する
無色を
透明を


渇望する
溶けていく青と
白濁した緑を


不透明な永遠に
言葉が途切れて
溶解する