空があまりに透明なので
車を降りて深呼吸をする。
身体の中心から湧き出すように、「満たされ」が溢れる。
ゆっくりと伝い昇る。そして拡がる。
この光、この風、雲に草花
これで十分という思い。
全てが透明に、そして満たされた一日
私が歩けば地球が廻る
半歩先行く私が見える

光と風の交わる場所で
自分は手放すもので、信じるものではない。
自信とは、自分を信じることではない。
自然の「自」を信じること。
自然の「自」を感じることだ。
自(おの)ずからあるものに身を任せることだ。
あなたを裏切るあなたを信じる必要はない。
それは、あなたではない。
あなたという名の世間なのだから。
あなたを傷つけるあなたを、守ってはいけない。
あなたではないあなたを、あなただと思ってはいけない。
あなたは、あなたでないすべてのものだ。
あなたが知り得るあなたをすべて語り尽くした後
無限の沈黙が訪れたなら
それがあなただ。
宇宙の始まりと共に、すでにあなたは在るのだ。
自ずからそこにある。
地上5センチの平均台から飛び降りるように。
パッとあなたを手放すと
(あなたを手放すのに儀式はいらない)
あなたは自ずからそこにある。
自然の「自」を信じること。
自然の「自」を感じることだ。
自(おの)ずからあるものに身を任せることだ。
これをわたしは「自信」と呼ぶ