カメラの本質

カメラが便利になるとはどのようなことだろう。
失敗しないカメラとはどのようなカメラだろう。

時々デジタル一眼レフを買った方から使い方や撮影の相談を受ける。
最近のデジタルカメラには様々な機能が付いている。
たくさんのモードがある。初心者の方にはどの時にどのモードを使って良いのかが解らない。

露出決定に必要な機能は、フィルム感度、絞りとシャッタースピードの3つの要素だけだ。
この関係性が理解できていない。

シャッタースピードは何のために付いているのか。
絞りはなぜあるのか。
フィルム感度は、なぜ設定が必要ないのか。
絞りを絞るとなぜシャッタースピードが遅くなるのか。
シャッター速度を上げるとなぜ絞りが開くのか。

この関係をきっちりと把握していないと、いつまでたってもデジタル一眼で、思うままの写真を撮ることは難しいと思う。

どこかの会社が、絞り優先オートとシャッター速度優先オートの二つのモードだけのデジタル一眼レフを発売しないだろうか。
そうすればカメラ初心者の方が、カメラの本質を理解する手助けになるだろう。

少し遠回りかもしれないが、写真を趣味にされる方には、一番の近道のような気がする。
急がば廻れとはこのことだと思う。
カメラが便利になればなるほど、カメラの本質そのものが隠蔽されている。

これは、パソコンのOSが進化すればするほど、OSの本質が隠蔽されていくのと似ている。

OSの本質はファイル操作にある。これをいかに便利にしても、なぜファイル操作が必要なのかの答えにはならない。

便利ということは、時として人に長時間の不自由を強いることになる。

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写真のカメラはローライ35 機械の精密さ、デザインの素晴らしさに感動したことを覚えている。
このカメラはすべてマニュアル。ピントは目測という今から考えれば不自由極まりないカメラ。
しかし手放すことの出来ない一台。

雪の日に初詣

雪の日は犬たちが大喜びする。

嬉しくて思わず走ってしまうようだ。

楽しそうな犬たちを見るのが一番楽しい。

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今年は、初詣に行っていないので、昼から大神神社に出かけた。

雪に洗われた空気が心地よい。

参拝する方たちも少なく、静かな境内を歩いていく。

神社がパワースポットと呼ばれるようになってから、若い二人連れが増えたような気がする。

真剣に手を合わせて長時間何を願っているのだろうか。それとも祈っているのだろうか。

「生きとし生けるものが幸せでありますように」と私は祈った。

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壁を味わう wall taste

私はいつも、自分の前に現れる「壁」をどのように乗り越えるかに苦心していた。

昨年末から少し心身共に調子が出ない。スランプかもしれないし「新たな壁」かもしない。

昔は、「壁」と感じるものが立ちはだかると、乗り越えるか諦めるものと思っていた。

しかし今日、「壁」そのものに「価値がある」と気づいた。

「意味がある」という言葉が重いなら「味がある」でもいい。

「今回の壁は味わい深い、味わい尽くせない壁だ」と思うと、いつもと少し違う風を感じた。

壁が味わえるものなら、いずれは自分の力になるだろう。

しかし今回の「壁」は味付けが濃くて、量が多いので、胃を痛めてしまいそう。

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光が溢れていると何処にいてもいつでも、すごく嬉しい。

写真を上手く撮るコツは、「光と仲良くなること」だと思う。