葛城山で知ったこと

友人に誘われて晩秋の葛城山へと登った。

ロープウェイを利用すると6分で葛城山へ

ゆっくり歩いても30分ほどで山頂に到達する。

冬の傾いた光に輝くススキが美しい。

ロッジの近くを通ると、数人の人の大きな声が聞こえてきた。

場違いな声で、最初は子供が叫んでいるのかと思ったほどだ。

どうも自己開発セミナーか何かが研修をしているようで、自分の目標などを大声で復唱しているようだ。

この人たちはどのように変わりたいのだろうかと考えながら、ススキの間を歩いていた。

光に輝くススキを見ていると、変わらなくてもいいのだよとささやく声が聞こえてきた。

そうか、変わらなくてもいいのか。

そのままでいいのか。

そのままでいいということが、ストンと腑に落ちた。

そのままでいいと、知っていたけれど

知っているを超えて、少し分かった気がした。

ふ~ん、ふ~ん、そうか、そうか、

そのままか、そのままね。

そのままを味わいながらゆっくりと歩いた。

傾く光が木漏れ日となって美しい陰影を作る。

冷たい風に背中を押されながらロープウェイの駅に着いた。

夕方の空に月が輝いていた。

   

今日は、とても大切な友人panaさんの誕生日。

panaさんにふさわしい光の一日でした。

誕生日おめでとう。いつもありがとう。

それは初め海だった

「それは初め海だった。」

OSHOが老子について書いている本の中に出てきた言葉。

 

仕事で行き詰まっていた私に

今朝届いた最高のギフト

気づきを深め、静けさへと導いてくれる魔法の言葉。

 

「それは初め海だった。」

なんて美しい言葉だろう。

 

海は太陽の光を受けて、水蒸気となり雲となり、雨となる。

雨は大地に染み込み、穀物を樹木を育む。

生き物たちは、草を食べ、生き物を食べ、また地へと戻っていく。

地に染み込んだ雨は、源流となり、川となり、土地を肥沃にし、また海へと還っていく。

海であることも、木々であることも、生き物であることも

空であることも、蓮の花であることも、

私であることも、あなたであることも

何も違わない。

 

「それは初め海っだ。」

この言葉をつぶやくと、

一瞬で私と世界が一つになる。

一瞬で世界が私のものになる。

SIGMA DP2 (24.2mm, f/5.6, ISO100)

SIGMA DP2 (24.2mm, f/5, ISO100)

SIGMA DP2 (24.2mm, f/5, ISO100)

雨にピントを合わせる。

DMC-G1 (0mm, f/0, ISO100)

エルクはどこにでもいるよ

エルク、私は感じたよ。

あの日、エルクがエルクの犬としてのボディを離れていくのを。

少し苦しそうな息が、小さくて穏やかな呼吸に変わって

エルクのボディからゆっくりとエルクの魂が出て行くのを感じたよ。

エルクを抱きかかえながら、私はエルクがゆっくりとゆっくりと

身体から抜け出て、光となっていくのを

そしてその光が、私たちを包み、サテちゃんを包み、

この家を包み、そして空に

宇宙に広がっていくのを感じたよ。

犬としてのエルクの役割が終わり、また原始の宇宙

すべての始まりの光に戻ったのだね。

それからは、雨にも風にも道ばたの花にも

エルクの存在を感じることが出来るよ。

おまえは、とても大きな存在だったけど

それを超えて、もっと、もっと大きな存在になったね。

エルク、私は知ったよ。

この世界は、生まれることも、滅びることも

増えることも、減ることもないのだと。

すべては、最初のままなのだ。

私の中にエルクがいて、エルクの中にも私たちがいて

すべての生き物には、すべての人たちがいて、

ありとあらゆるもの、すべてのものに、私たちは、含まれているのだ。

私たちは一つなのだと。

私は毎日、エルクのことを思い出すと泣いてしまうのだけれど、

悲しいからではないのだ。

おまえと出会えたことが嬉しくて、ありがたくて

暖かいものがこみ上げてくるのだよ。

だから安心してくれていいよ。

生きることは素敵なことだと、エルクが教えてくれたから。

エルクが残してくれたものがあまりに大きくて

お礼の言葉もないけれど、エルク本当にどうもありがとう。

SIGMA DP2 (24.2mm, f/8, ISO100)

DMC-G1 (0mm, f/0, ISO100)

DMC-G1 (0mm, f/0, ISO100)