ひなたカフェ CasaⅡ
光と風の交わる場所で
春の光が鈍く地面を照らす。
明るさや楽しさではない鈍色の世界に心が落ち着く。
朝日の色と、氷の色と
冬の朝、二つの光が重なる。
幻想の時間。
感情を閉ざしたまま、感覚だけを動かすことはできない。
このとても当たり前のことを忘れていた。