ひなたカフェ CasaⅡ
光と風の交わる場所で
感情を閉ざしたまま、感覚だけを動かすことはできない。
このとても当たり前のことを忘れていた。
来迎図に抜けているものがあるとすると
それは蝶かもしれない。
私が育った大阪の下町は大きく様変わりしたけれど、
運河の色だけは50年前と変わらないように思った。
この鈍色の水が何故か懐かしい。