白い夢

痛みのない夢を見た。
海岸のベンチで目覚めたときに、また夢を見ていると分かった。

白い板塀の家を過ぎて、公園を通り、駅に着いた。
とてもよく晴れていて、海に向かって電車は出発した。

焦りながら、もう諦めようかと思った。
何を諦めるのか、私には分からなかった。
過ぎてしまったの未来で、自分は過去にとどまっている。