月は東から

与謝蕪村の「菜の花や 月は東に 日は西に」の俳句を思い出すように、月が出て日が沈んでいった。

この当たり前のことが、何故か腑に落ちて楽しかった。

毎日ほぼ同じ道を犬たちと歩く。

目をこらせば、今まで見ると事の出来なかった情景に出会える。

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蔓に光が当たって輝いている。

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様々な草花が重なり、美しい情景が生まれる。

花は何処にでもあることに気づく。

足下の草花を撮影することが最近の楽しみだ。

宝蔵寺の枝垂れ桜

今年もまた、東吉野村、宝蔵寺の桜を見に出かけた。

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ここの桜には、どこか悲壮感をある。

樹齢を重ねて、なお小さな花を枝いっぱいにつけて揺れる様は、少し痛々しい。

そして、艶やかで、狂おしいような美しさがある。

坂口安吾や梶井基次郎が描いた桜の世界と重なる。

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