静けさと共に

冬空の朝、微かに太陽の光が差す。

疲れた身体をゆっくりと進めながら、静けさについて考えている。

静けさはどこにあるのだろう。

なぜ、静だと感じるのだろう。

どうすれば、静けさと出会えるのだろう。

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光に輝く朝露

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枝にさす光

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ルーフに響く雨音

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流れる雪

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風景がこころの中にある静けさを教えてくれる。

冬の夕暮れ

心が落ち着かず、波立つときは、カメラを持って散歩に出かける。

心の焦点を静けさに合わせる。

公園で遊ぶ子供の姿が小さく見える。

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 家路につく親子の姿も小さく見える。

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 弱々しい冬の光がカーブを照らす。

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心の波立ちが、ゆっくりと治まり、冬の静けさに換わる。

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デジタルカメラという装置

カメラという装置は、光が作り出す像を定着する技術から始まりました。

フィルムからデジタルへとカメラの仕組みは大きく変化しましたが、光を捉えたい、定着したいという思いはかわっていません。

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「どのカメラがいいですか」という質問を多く受けます。

お店に行くと、シャツのポケットにすっぽりと入るコンパクトデジタルカメラから、大型のデジタル一眼レフまで多様なカメラが揃っています。

カメラの価格は概ね、「撮影素子」の大きさに比例します。これは、500万画素とか1000万画素という「画素数」とは違います。

フィルムカメラに例えると「フィルムの大きさ」と同じです。

一般に手に入る一番大きな「撮影素子」は「フルサイズ」という大きさです。これは普通のフィルムカメラのフィルム(35mm)と同じ大きさです。

このカメラはマニアかプロ向きで、価格も高額で、レンズ、ボディで1キロを超す大きさになります。

反対に、携帯やコンパクトなカメラの撮影素子はとても小さくて、フルサイズの5分の1の大きさです。(面積比)価格も安くて、持ち運びに便利です。

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では、撮影する立場では、どのように考えたらよいのでしょうか。

撮影においては、撮影素子の大きさは求める表現によってかわります。

理論的なことはさておき、撮影素子が大きくなるほど、ボケや空気感を美しく表現することが出来ます。

ボケとは、写真独特の表現で、フィルムカメラの頃は、ボケの美しさがレンズの性能の大切な要素でした。

このボケが、撮影素子の小さなコンパクトデジカメでは表現出来ないのです。

コンパクトデジカメである程度撮影すると、自分の思う表現ができないことに気づきます。

ささやかな光のためらい、夕暮れの色の変化、鼻先から耳までの距離、子供の肌の柔らかさなど、感性が繊細な表現を求め始めると、コンパクトデジカメでの限界を感じます。

そこにある空気、色、変化、思いを、自分の感性に忠実に再現しようという思いが強まるほどに、撮影素子の大きなカメラが必要になります。

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最初に書きましたが、カメラは光を捉え、定着する装置です。

細やかで豊かな光と色を得たいと思えば思うほど、試行錯誤します。

今の自分の感性を表現仕切れていないと感じたときが、新しいカメラを手に入れる時です。

今のデジタルカメラより、大きな撮影素子が必要となるときです。

しかし、撮影素子の大きなデジタルカメラは、ボディサイズとレンズが大きくなり日常携帯するのに不便になってきます。

このトレードオフの関係が、カメラを購入するときの悩みになります。