渇望する

昨日ココルームで友人と会った
言葉の要らない関係はとても楽しくて
過ぎた時間などはもうどうでも良かった。

西成は自分を捨てるには丁度いい場所だと思っていた。
三角公園や商店街などをブラっと歩いて気づく。
捨てる自分などないのだと。

屋上から見る大阪は炎天下の元
白濁していた。

渇望する
無色を
透明を


渇望する
溶けていく青と
白濁した緑を


不透明な永遠に
言葉が途切れて
溶解する

昔栄えたという場所

昔栄えたという場所を歩く
郵便局、病院、小さなスーパーの痕跡がある
往時の賑わいを想像しながら歩く

廃墟を撮影することに興味がない

人が住み生きている場所が好きだ
人の歴史の流れを感じる場所が好きだ
いずれは、滅び、また違う場所で栄える

自分自身も栄え、また滅びる
このことを実感するために歩いてるのかもしれない