闇でもなく、光でもなく、葛の花は淡く光る。
濃密な香りと足元に落ちた小さな花弁が、霧と露に溶けていく。
人が知ると咲くのではなく、
咲くことで人が知る。
光と風の交わる場所で
闇でもなく、光でもなく、葛の花は淡く光る。
濃密な香りと足元に落ちた小さな花弁が、霧と露に溶けていく。
人が知ると咲くのではなく、
咲くことで人が知る。
昨日ココルームで友人と会った
言葉の要らない関係はとても楽しくて
過ぎた時間などはもうどうでも良かった。
西成は自分を捨てるには丁度いい場所だと思っていた。
三角公園や商店街などをブラっと歩いて気づく。
捨てる自分などないのだと。
屋上から見る大阪は炎天下の元
白濁していた。
渇望する
無色を
透明を
渇望する
溶けていく青と
白濁した緑を
不透明な永遠に
言葉が途切れて
溶解する
昔栄えたという場所を歩く
郵便局、病院、小さなスーパーの痕跡がある
往時の賑わいを想像しながら歩く
廃墟を撮影することに興味がない
人が住み生きている場所が好きだ
人の歴史の流れを感じる場所が好きだ
いずれは、滅び、また違う場所で栄える
自分自身も栄え、また滅びる
このことを実感するために歩いてるのかもしれない